Dick

うつせみのDickのレビュー・感想・評価

うつせみ(2004年製作の映画)
4.0
【2006/06/02名古屋市ミリオン座で鑑賞】
【初版2006/06】
●これはまことなのか?夢なのか?幻なのか? 何れとも取れるギドク・ワールドは健在だ。
●原題の「空き家」、英題の「3番アイアン」に対し邦題を『うつせみ』としたのは近年のクリーンヒットだ。命名者は表彰ものだ。「空蝉(うつせみ)」とは蝉の抜け殻のこと。もともとは現身(うつしみ)の意味で、現存している人間のことを言ったが、中世になって仏教の無常観から、蝉の短命を現実の空しさのたとえとして空蝉言葉が使われるようになった。
●今名古屋市博物館で「世界大風呂敷展」が開かれている。その中に韓国の「ポジャギ」があった。ポジャギは物を包む布の総称で、日本の風呂敷に最も近いそうだ。遺体は何枚もの麻布のポジャギで丁寧に包む。映画で、テソク(ジェヒ)がやったように。
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