ロシア史への疎さから不完全燃焼な部分を感じつつも映像に惹き込まれました。
とにかく全編90分間ワンカットというだけでも驚愕なのに、滑らかなカメラワークから映し出される美しい映像に終始魅了されっぱなし！エルミタージュ美術館に展示されている著名な絵画や煌びやかな内装、そして過去と現代が交錯する幻想を山羊似の案内人にエスコートされながらのんびり堪能出来ます。
途中、居心地の良さから何度か白目になったものの、舞踏会シーンで目がパッチリ。老若男女が入り交じる大舞踏会は高揚感と臨場感に溢れて只々圧巻の一言。反面、宴が終わった後の刹那は、現代のロシアの人たちからすれば何とも言えない寂寥感に誘われるのかも。
美術と歴史を融合させて一大絵巻にしたソクーロフ監督、ハラショー！
