みおこし

レイジング・ケインのみおこしのレビュー・感想・評価

レイジング・ケイン(1992年製作の映画)
3.6
デ・パルマ作品を粛々と観ております。

心理学者のカーターは誰もが認める子煩悩な父親だが、次第にそれは「子育て」ではなく研究材料としての「観察」へとエスカレートしていた。そんな夫の異変に気付きながら、妻で医師のジェニーはかつて想いを寄せた患者との再会に胸を高鳴らせていたが...。

ジョン・リスゴーが主演の時点で間違いなくフツーのお話じゃないだろうな、という予想が的中!(笑)
デ・パルマが尊敬してやまないヒッチコック監督へのオマージュ炸裂な一本でした。やっぱりサスペンスを描いたらデ・パルマは絶品!

今となってはよく取り上げられやすいテーマが題材になっていますが、リスゴーの怪演っぷりと、あのいやらし〜いカメラワークと大げさなまでの効果音が恐怖感を煽り終始画面に釘付けでした。
相変わらず突然ラブシーンが始まるのもお約束(笑)。
でも彼が扮するカーターは何も悪いことしてなくて、なんだか気の毒でした。どうしようもない要因があったから、ああなってしまったわけで。だからこそ、ジェニーが不倫に走るのが本気で理解できませんでした!!腹立つ!!!!(笑)

いくつか飛び上がるシーンがあって、思わず声が出ました。グロくはないですが、びっくりする系の映画が苦手な方は要注意です。
リスゴーファンにはたまらないこと間違いなし!
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