あちゃラカモクレンきゅーらいす

黒の超特急のあちゃラカモクレンきゅーらいすのレビュー・感想・評価

黒の超特急(1964年製作の映画)
4.0
冒頭とラストを横切る超特急が示すように、ひたすら水平線の映画であり、俯瞰のショットは取引所であったり、勾配を描くためや、田宮二郎がゆすりをしてやると決め込んだときに上がる階段のみに留められる。また、彼が奥から手前に歩いてくるショットが3回、いや5回はあったが、あまり増村というよりはジャンル映画的な運動によってると思う。
ひたすらカメラはローアングルに置かれて、望遠レンズで撮られてザラザラとした画面の中輝く、目がクリクリとした濃い人物たちが座って、おぞましくも、笑える会話をしているところをひたすらに映し出す。
加東大介が黒い手袋で女を殺す絞め殺す場面でスタンドライトに近寄るとものすごい形相があらわになったり(車で死体を運んでいるときも)、大ボスの男をゆするときにまったく威勢だけはいいがまったく目を合わせず弱々しいのが彼のイメージを見事に切り取ってると思う。全部喋れば死刑は免れると聴くと、嬉々として喋り出すのには大笑いした。
盗聴器や殺人の計画が事前に知らされるため、加東大介が鍵をかけるところがサスペンスフル。
船越英二今回も出て、いい役なんだけど、ちょっと飽きた