感動して泣くとは思わなかったし、スコア5を付ける程だとは自分でも思ってもみずだった。
記憶からすっかり忘れていた映画だったけど、観始めた瞬間から鮮明に覚えていてびっくりした。
初めて観た時ものめり込んで観たんだろう。
原作も、舞台のグリーンゲーブルスも、映画の役者も何もかも全てが本当に素晴らしい作品。
孤児だったアンの、人生の分岐点から始まる冒頭から胸が詰まりながら目が離せず、その後のアンの人生が深く面白い。
賢く、聡明で、気が強く、おしゃべり、想像力に富み、ちょっと自分勝手なアン。
自分を愛してくれる人を大切にし、大切にされる事を強く望むその真っすぐな姿勢に心を揺すぶられる。
常にアンにハプニングや失敗が巻き起こるも、ピンチをチャンスに変える強く正直な姿勢には応援せずにはいられず、怒りも露わにし、嫌なものは嫌だと、自分に正直に生きるアンに激しく共感する。
そして、血のつながりなど無くても、さりげない愛と優しさの、マリラ、マシュー、アン家族に感動する。
昔は、マリラが冷たく厳しく恐いという印象だったのが、大人になってから観ると彼女の強さ、厳しさ、品格の素晴らしさに気付く。
マリラにもアンにも共感できる、女子の子供時代から大人までの流れや環境や悩みの描き方が本当に素晴らしい。
時代も国も違ってもこのような長編を本当に面白いと思うから名作なんだろうな。
少女にも大人女子にも薦めたい。