こじあき

恐怖分子のこじあきのレビュー・感想・評価

恐怖分子(1986年製作の映画)
3.7
とても30年前の作品とは思えない洒落た演出の数々。
とくに印象的なのは光や風。
光はパトカーの赤いランプ、夕日、写真家の家の暗室に点いた照明。
風はカーテンだったり、部屋に吊るされた写真がゆれ動いたり
光と風、どちらも綺麗な印象であるとともに不穏な展開の前触れとしてよく使われている気がした。
いっけんまったく関係のない人々が1人の少女の小さなイタズラからつながり、破滅へと向かって淡々とすすんでいくのは妙に現実味があり怖かった。
セリフが極端に少なかったり、会話のシーンでも片方の表情を写さないのが恐怖を煽る。
表情が映ったとしても、怒っているのか悲しいのか表情からはハッキリ読み取ることができない。
特に悲惨な結末を迎えるある人物は目の焦点定まってないし。
小説家の妻が小説は小説なんだし現実に起こるはずない!
なんていってたけど
この恐怖分子。映画だけど実際に起こりそう....。