心に蒔かれた小さな"恐怖の種"がやがて大きくなって悲劇を巻き起こす
「恐怖分子」ってタイトルがとてもいいです
台湾を舞台にしたエドワード・ヤンの作品
一見交わらない個々のエピソードが淡々と積み重なる群像劇
前半は話が掴めなくて何処へ向かってるのか..
どの人物に注目したらいいのか..
迷宮に迷い込んでポカンとなってしまった
けれど
一つのたわいもない出来事から
無関係な登場人物の間に奇妙な連鎖反応が生じていき...
点が線で繋がっていく
凄い！うまく出来てる
そしてラストで集約される秀逸さ！
観る者が映像で読み取る作りなのもいい
風や電話の音が醸し出す"不吉な前兆"の演出が素晴らしく
ひっそりと恐怖が潜んでるようで息が詰まりそうになった
壁に貼った無数の写真が風で靡くシーンは記憶に残りそうなほど印象的でした
ヒタヒタと不安と孤独に蝕まれ絶望していく姿に震えた
ラストの演出も素晴らしかったです！
