一見関係のない分子たち、夫婦、カップル、同僚、上司と部下。それらが繋がり構成されたら悲劇を生み出した…でよいのかな、タイトルの解釈は。
登場人物の不安定さが伝わって、観ているこちらも常に不安で息苦しさを感じる。ラストは悪夢のようでもあり、ぎりぎり保たれた人間の理性に救われるようでもあって、なんとなく納得できた。
もう少し難解かと思っていたが、意外とそうでもない。光、闇、音の効果はもちろん、風の具現化も加わって、エドワード・ヤンの世界を存分に堪能することができた。
「台北ストーリー」にも期待したい。