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恐怖分子のmiのネタバレレビュー・内容・結末

恐怖分子(1986年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

クーリンチェ少年殺人事件の次に見たエドワードヤン作品。
クーリンチェよりはストーリーの展開が分かりやすかったし、とにかく映像美が洗練されていて度肝を抜かれた。
これが俺が生まれるより前に撮られていたのかと思うと、言葉がない。
カメラマンの男が撮ったモノクロ写真が風にたなびくシーンはとても美しい。
日常を淡々と描いて、全く関係のない人々がどう交わるのか。という点が序盤の焦点だったが、
一本のいたずら電話で歯車がどんどん狂い出していく。
主役はそこの夫婦だったのか。と、後になってわかってからは、転げ落ちる一方。
ラストの夢オチはどうかと思ったが、自殺してしまったのはそれはそれで絶望的。
カメラマンの男が、小説の話なのに怖いんだと言って、怯えていたシーンはこの作品の象徴的なシーンで、ここで点と点が繋がった感が素晴らしかった。
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