恐怖分子の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

恐怖分子1986年製作の映画)

製作国:

上映時間:109分

4.1

あらすじ

台北を舞台に、3組の男女の姿を通して、図らずも他人を傷つけながら生きる、都会人の殺伐たる生きざまを描いた一編。犯罪、いたずら電話、夫婦の不和、不倫といった都会ならではの事象を、鋭敏なタッチで切り取った傑作。

「恐怖分子」に投稿された感想・評価

ストーリーを追うごとに静かに伝播していく不安と孤独。画面内に充満するヒリヒリとした寂寥感に心を打たれる。
夏

夏の感想・評価

-
静かで美しく、孤独・分かり合えなさなどの不安定な空気がひしひしと伝わってきた。映画は映画なのに不安やざわつきが残った。
引き込まれる要素が無くって、話が入ってこなかった…
集中して観れば違ったのか…
Soni

Soniの感想・評価

4.7
指にはめる電話線の螺旋

ほんとうに、、もう、、すごいというのか、完璧というのか、、脱帽というのか、、静かなのに限りなくエモい、そして雑然としていながらもかっこいいスタイリッシュ、、

カーテンを揺らす風とか、日向の光とかが1個の映画のなかでこんなにも心象によって変わってくるのかという。
にしても、1本が重すぎて綺麗すぎる。
星屑

星屑の感想・評価

-
あぁぁぁぁ…

あぁぁぁ…

おじちゃんの涙って
胸がしめつけられる…

泣かないで
きっとこれから良いこと沢山あるからって言ってあげたくなる…

都会の殺伐とした感じ
みんな静かに身勝手だし
割と棘がある

恐怖分子ってタイトルがぴったりなのと
全体的に白を基調としてる
「80年代のいつか」の台湾、違法な賭場から逃げた男女を発端とするサスペンスともスリラーとも言えない奇妙な映画。
窓からヌッと出てくる拳銃の禍々しさ。
夫と妻、若いカメラマン、そして少女。
少女の悪戯電話を切っ掛けに全ての関係が狂っていく。

一本の電話を切っ掛けに連鎖的に日常が非日常へと変化して行く様は安部公房の小説の様でもあり、目に見えない「悪意」みたいな物が少女を媒介者として伝染病みたいに拡散して行く恐怖は、少女には単なる暇潰し程度の意識でそこに目に見えない邪悪な何かが入り込んで来てるみたいな怖さ、コレって京極夏彦氏による『百鬼夜行シリーズ』で描かれてる物と同じでは、と思ったのでした。
この目に見えない、物体として存在しない「邪悪」みたいな物が百鬼夜行シリーズでは「妖怪」なんですよね。
結末の現実と幻想が入り混じった世界は分岐した世界で、それぞれ全てが「本当」なんだと思いました。
光と陰
明と暗
男と女
エドワード・ヤンのこういうの

台湾の家の中とか、家具とか、街並みとか、言葉とか、すっごく好き
どんなところなんだろう、いつか行ってみたいナ
ayumi

ayumiの感想・評価

4.2
勝手にプチ台湾映画特集の二本目

エドワードヤン

この前に見たホオシャオシェン「恋恋風塵」の1年前、同じ台湾を舞台に撮られた作品ながら時代性、世界観が見事なまでに対照的

客観、透徹、クール、スタイリッシュ

女性作家、病理学者、カメラマン志望の青年、ワイルドサイドを歩くハーフの少女が織りなす群像劇、人間ドラマなのだけれど、サスペンスとしても鑑賞できる緊張感ある作品

構図、配色、脚本が凄まじくいい

オープニング、ロングショットのお手本のようなカットでいきなり映画の魔法にかけられた気分

シンメトリーの強さ

ブルーに挿し色のオレンジ、グリーンの建具、白xグリーンの会議室、一面の黒ラシャ、赤いセーフライト、黒パーマセル、モノクロームプリント

嫉妬、ボタンの掛け違い、偶然の出会い、失神、策略、衝動、暴力、姦通、苦悩、共謀、痙攣、友情、孤立、栄誉、令息、換金、 嘔吐

核心に触れるセリフを言わせない、起きている事象そのものを映さない引き算の演出でプロットが精巧に組み上げられ、観客にスッと差し出される

4人の絶妙な距離感、見知らぬ同士の絶妙な接点

濃密な109分

ホウシャオシェンの描く人物がリアルに自分を生きているのに対し、エドワードヤンの描く人物はあらかじめ失われたそれぞれの何かを手段を選ばず穴埋めしようと必死にもがいているように思えた
ワンシーンこどの美しさはさすがだと思う。
白色や自然光がとても印象的でした。

女と男のすれ違いを表したセリフも素晴らしかった。

ストーリーが絡みそうでぶつ切りだったので、期待とは違った。

説明的でなく、冗長かと思いきや、無駄なカットがない。
だから、最後まで見てしまうので、この監督スゴイなぁと感心してしまう。