takanoひねもすのたり

悪魔の受胎のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

悪魔の受胎(1979年製作の映画)
2.9
70年代のSFホラー。

惑星の洞窟探索に来ている調査員達。
洞窟の中から何かの結晶を発見、それに触れた隊員が発狂、彼を追ってきたサンディ(ジュディ・ギーソン)は途中で意識を失った。
目が覚めると全裸で股間の間から宇宙人が……。

ここからギアが入るのですが、そこまでが少し怠い。

サンディの股間にパイプを突っ込み流し込まれる宇宙人の卵(蛙の卵っぽいというか種のあるタピオカというかバジルシードっぽいというか)それでお腹に宇宙人の種を宿し、妊娠した彼女は気が触れて、隊員をブッ殺し、お腹がすくと人食いしちゃう。

ゴアはとてもライト。
血と内臓がちろっと出るくらい。

後半はほぼサンディの「マーァアアアアーーークッ!!!」と恋人関係にあった男の名前をものすごい迫力で呼ぶ声だけしか、ほぼ台詞がないwwww

サンディ役のジュディ・ギーソンのスイッチの切り替えが見事。ぼんやりした白痴っぽい様子からの「マァアアアアーーーク!!!」と怒号する表情は夜叉のソレ、鬼面顔です。

惑星の洞窟探検の調査基地内が舞台なのですが、1979年『エイリアン』が公開されていたことを鑑みるとSF考証がわりといい加減(宇宙服が薄い、調査基地内での服装がジーンズだったりする)なのはご愛嬌。恐らく低予算だと思うけど基地内の内装は白と赤を基調にしていておしゃれ。レトロフューチャー。

結晶体は何だったのか不明なままですが、それはそれとして、縄文時代の遮光器土偶そっくりな宇宙人の造形で全て許せる 笑

双子を生むのは"2つでひとつ"みたいな伝説があった伏線回収かな。
影から覗く遮光器土偶宇宙人の双子の絵面がみれたから良き。