テンポが良くサクサク進むのでサラッと観られる作品。スカッとする話が好きな人とかにお勧めしたい。個人的にはそこまでハマらなかったが。
子守として雇われた主人公がセレブ妻と闘う話。ストーリー展開は特に想像の範疇を超えてこないが、スカヨハが魅力的なのでなんとなく最後まで観られてしまう。ただ主人公以外の登場人物全てに魅力がないので、ちょっときつい。
特に話の進行的に一番魅力的でなければならない子供が、なんというかまぁ可愛くない。前半のクソガキ感が愛情の試し行動だということはよく分かるが、その割に気に入ったら一瞬でものすごい媚びてくるようになるので、どうにも感情移入しづらい。もうちょっとここの関係性は丁寧に描くべきだったのではないかと思う。ちなみに仲良くなるきっかけはピーナッツクリームを直にスプーンで掬って食べる、というエピソードなのだが、正直衛生的に汚いと思ってしまった。
主人公と恋愛関係になる男、この話に必要かね？イケメンの金持ちだけど苦労人で主人公にベタぼれ、という、女性が好きそうな要素の塊みたいな存在。この映画全体がそうなので明らかなのだが、やっぱりターゲット層は完全に女性なんだなぁという感じ。ストーリー上こいつの存在は大して意味がないし、いちいち合間に挟まってきては自分の気持ちだけをグイグイ押し付けてくるので、個人的にはかなり苦手だった。
友人役のアリシア・キーズは独特の存在感を放ってはいたが、やはり物語に上手く絡めていない印象。
ラストもあまりに短絡的にハッピーエンドになりすぎているというか、安直な落とし込み方でガッカリした。
