カイ

私がクマにキレた理由(わけ)のカイのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

21歳の、未来に溢れたアニーの、一夏の寄り道。ナニー(子守)としてX家で働く中で彼女は多くの事を知る。お金があっても幸せになれるとは限らないこと。求められていることが自分のしたい事とは限らないこと、そして家族の無償の愛には何も敵わないこと。結局の所、グレイザーが真に求めていたのは母の愛だったのだから。ケン・リュウの短篇「充実した時間」の中で、如何にテクノロジーが進化したとしても「育児」の外注化だけはできないのではないかという論があるが、この映画も正にそれを示している。最後のアニーのナニー・カメラへを通しての訴えには心が動いた。ただそこに至るまでが不快で相殺され難い点もあるので、そこは個人的に引っ掛かった。家庭すら顧みない男に価値はないと言い放つ最後の手紙と、瓶から食べる事を嬉しそうに肯定するアレクサンドラは良かった。あとアリシア・キーズの存在感が最高
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