りょう

私がクマにキレた理由(わけ)のりょうのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルのクマにキレた理由が一切わからないままお話は進み、最後の最後に『ああ!この事か!』とすごく納得してしまった。
ナニーをやめる決断をした瞬間から、観ている方もしんどさや悲しさが止まらなくなったけど、それを機に全てが良い方向に話が進んでいく…。
決断をしたのはアニーだけではなくて、ミセスXにとっても。別れの数だけ出会いがあって、子どもにとって大好きなアニーと別れることは本当に辛いことだと思うけど(アニーだけではなく、過去のナニーたちのことも含めて)、それによって最良のものが手に入ったことが何よりの幸せなのだと思う。
夫の愛をつなぎとめようとしたミセスが、最後は雰囲気がガラリと変わり、高潔な女性から愛ある母へと歩を進めていくのもとてもいい。まだまだ距離感を模索している感、子どもへの接し方が非常にぎこちないところがこれから始まるという親子の関係性を構築されていく瞬間はとてもリアルだった。
ぎこちない母に対して、子どもはすでに両手を広げて母の歩み寄りを待っている感じの演技がとても良かった
りょう

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