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私がクマにキレた理由(わけ)のsaboのレビュー・感想・評価

3.6
鑑賞日2020/05/01

アニー・ブラドック、21歳、ニュージャージー出身の新卒生。専門分野は人類学。看護師の母ジュディは大卒の娘の将来に大きな期待を寄せていた。
アニーもまた女手一つで育ててくれた母親に感謝し期待に応えるべく、大手金融会社ゴールドマンサックスへ面接に行く。
ところがいざ面接で『自分自身のこと』を聞かれると、自分が何者なのか、どうしたいのか何も分からないことにアニーは気付く。
そんなアニーはちょっとしたトラブルにより、ニューヨーク高級住宅街に暮らすミセスXからナニー(子守り)のアルバイトを頼まれる。
とんだ勘違いによる依頼だったが、自分探しの一環としてナニーのアルバイトを引き受けるアニー。こうして住み込みでバイトをするが、手強い一人息子のグレイヤーに手こずり、やりたい放題の母ミセスXと暴君ミスターXに振り回されるアニー。
かくしてアニーのナニー奮闘記が幕を開けるのだった…

**感想(ネタバレ含む)**
面白かったです。不仲な夫婦。子供を顧みない親。地位も富も名誉も有り余るほど持ちながら幸せになれない不思議な人種達。これらを客観的に見ることで、本当の良い親としての資質とは何か、実母に対する有り難さの再確認、しいては本当に幸いな人生とは何かをアニーは見つけていくんですね。
ただテーマを複数個盛り込むことで、全てが少ーし薄くなってしまっている感はありますが、ほどよく泣けほどよく笑えて、重すぎない気楽なライフストーリー物としては十分に楽しめました♪(●’∇’)♪
序盤のメリー・ポピンズになぞらえたシーンはちょっぴりアンニュイなチムチムチェリーのメロディーにのせて、人生のささやかな憂鬱や不安を美しく演出していて素敵でした( *´艸`)
『人類学』の喩えもピリッと辛口な皮肉が効いていて面白かったです。
ミセスX…よくぞやってくれましたヽ(*´∀`)ノ♪スッキリ☆

ストーリー:3.5
ビジュアル:3.8
音 楽:3.7
キ ャ ス ト :3.5
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