すとんこ

ブレードランナーのすとんこのレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.0
久しぶりの観賞!

労働奴隷として造られた人造人間″レプリカント″。しかし、自我を持った数体のレプリカントが脱走し、街に逃げ込んだ。
そんな″はぐれレプリカント″を見つけ出し始末することを生業とするランナー″デッカード″のもとに始末依頼が来る。
ランナー稼業に嫌気がさしていたデッカードは渋々この仕事を受けるが・・・って話☆

レプリカントは、他の動物に対しての共感能力に乏しく、寿命が短く設計されている。
それ以外は人間と変わらない、むしろ知能・身体能力が高く、人間より優れている。
そんな彼らが自己を獲得し、創造主たるタイレルに延命を迫るも叶わず、絶望する姿に憐憫の思いが込み上げてきます。

自分達の存在を抹消しようとする存在のランナー・デッカードを執拗に追いかけるロイ・バッティの、俺たちとお前達人間と何が違うんだという切ない思いが感じ、胸が締め付けられます。

ディテールにこだわった退廃的な世界観、エロカワなレプリカント・プリスなど、本作の魅力はたくさんあり、観賞を重ねる度に初見時よりも評価が上がっていく一本(* ̄ー ̄)☆

追記
デッカードはレプリカントだと言われていますが、だとしたらなぜ彼には短い寿命が設定されていないのか?
そこら辺の謎が続編で語られることを期待しています。
すとんこ

すとんこ