ダース米田

ブレードランナーのダース米田のレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.2
21世紀初頭、テクノロジーが飛躍的に進歩し続けた一方、環境汚染が極限まで進んだ地球において、人間に似せて作られた人造人間「レプリカント」が生まれた。
レプリカントは人間に対して従順になるよう作られてはいたが、一部では人間に歯向かうものもいた。
そこで対レプリカントの任務を得た男デッカードが、地球に忍び込んだ6人のレプリカント殲滅に動き出す。

非常に退廃的で汚れた未来の地球が特徴の本作。
日本を始めとした東洋風の街並みや、高く聳え立つ高層ビル、そして奇抜な服装など、以降の様々な作品に影響を与えていたと思われます。

ポイントとなるのは、機械であるはずのレプリカントに芽生えた心。姿形が人間とそっくりであり、同様に物を考え感じる。一方で寿命は非常に短く、争点となる部分はそこにある。

ハリソン・フォード演じる主人公デッカードは、次々とレプリカントを仕留めていく中で彼らに関する何かを掴んでいく。人間とレプリカントの違いを垣間見た時、その先に見えるものとは!?

本作ほど多様な解釈が出来る作品はなかなかないと思われます。
続編の製作が発表されているだけに、この先に何を描くことになるのか、とてもとても気がかりです。
ダース米田

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