daiyuuki

ブレードランナーのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ブレードランナー(1982年製作の映画)
4.8
2019年。この頃、地球人は宇宙へ進出し、残された人々は高層ビルの林立する都市に住んでいた。休みなく雨が降っているロサンゼルスでは東洋系を始めとして、さまざまな人々がうごめいていた。その1人デッカード(ハリソン・フォード)は、ガフ(エドワード・ジェームズ・オルモス)と名乗る男に本署へ連れてこられる。
そこで彼は元上司のブライアントに、レプリカント4名が地球に侵入したので、彼らを見つけ出せと命じられる。レプリカントとは、遺伝子工学の新技術によって生産された人造人間で、宇宙探索や植民地惑星での危険な労働に従事し、あらかじめ死期もセットされている。
ブレードランナーはレプカリントの犯罪や叛逆にそなえ、彼らを識別し抹殺する刑事のことで、デッカードはなかでも一流だった。
彼はレプカリント製造の最大手タイレル社に行き、そこでタイレル博士(ジョン・ターケル)と謎の美女レイチェル(ショーン・ヤング)に出合う。
彼はレイチェルをテストし、彼女がレプカリントであることを知るが、彼女自身はそれを知らなかった。
デッカードはスネーク・ダンスを踊っていたレプリカントの1人ゾーラを射殺。レプリカントのレオンに襲われるが、危ういところをレイチェルに救われた。
その後、2人はアパートで結ばれる。レプリカントのリーダーであるバッティ(ルトガー・ハウアー)は、自分の死期を知ろうとしてタイレル社長と対面し、タイレルを惨殺。
デッカードは、レプリカントのプリス(ダリル・ハンナ)を倒した。そして、デッカードとバッティが対決。デッカードを追いつめながら、死期を悟ったバッティは彼を見逃すのだった。
デッカードはレイチェルを連れて、都市から脱出する。
フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の映画化。
ハリソン・フォード演じるデッカードがタイレル社の命令で植民惑星から脱出したレプリカントを追い詰め処分すべく捜査していくハードボイルド探偵サスペンス、ブレードランナーの仕事に嫌気がさしているのにレプリカント狩りを続け心が死んだようになっていたデッカードがレプリカントであるレイチェルを愛し脱走レプリカントのリーダー・ロイと戦う中で限りある命を生きようとする再生のドラマ、ロイたちレプリカントが仲間を愛し燃えるような命を永らえようとする足掻きのドラマ、後のSF映画に多大な影響を与えた多民族文化や古いものや新しいものが混沌とした未來都市のイメージ、「攻殻機動隊」のテーマでもある「生命はどこから来てどこへ行くのか?」「本当の自分とはなんなのか?」というテーマが今でも新鮮な傑作SF映画。
daiyuuki

daiyuuki