こう言うSF映画を観ると、決まって「◯年前だとは思えない〜」だとか「当時の映画館で観たかった〜」とか言ったコメントがよく観られます。少し毒吐いた様にも聞こえるかもしれませんが、僕もそう思う部分ももちろんあります。映像技術ってものはいつの時代も人を驚かせるし、SF映画なんだからもちろん圧倒的なスケールで楽しみたい。
ただ、30年前とは思えないことはないでしょう。笑笑
明らかにクソ的外れな時代背景で、今と比べれば限界のあるCG。もちろん技術は時代に伴って進化していますから、今と比べるのは卑怯極まりないことは分かっています。それでも、あー過去点から今を見ればこんな風に映っていたのか…だとか、そんな風に楽しむのがこの一昔前のSF映画の醍醐味であって、映像技術を褒めるのは最先端の作品だけでいいのでは。30年前だとは思えない！つったって、いや30年前ならこのくらいは進歩していたでしょう。笑
結局性格の悪い毒吐きにしかなっていませんね。すみません。
この作品はチグハグな未来感をたっぷり味わうことができます。ただ、おもしろいのはSF映画に軸があるわけではないところ。ちょっと難しい話ではありましたが、化学技術による生命体などへのアンチテーゼ的な意味合いが込められている様に感じました。SF映画なのに反SF映画的な面を持っているような、変わった作品でした。
