ブレードランナーの作品情報・感想・評価

ブレードランナー1982年製作の映画)

BLADE RUNNER

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

3.8

「ブレードランナー」に投稿された感想・評価

30年以上経った今もまったく色褪せない独創性。リドリースコットの代表作であると同時にSF映画界の金字塔としていまだに君臨し続ける究極の傑作SF。未来を描いた映画でありながら誰一人として幸せそうな登場人物は出てきません。どんよりした黒雲が立ち込め酸性雨が降り続ける空が全編を覆っています。

もとはといえばこの暗黒な未来社会を生み出したのも、反逆を起こすレプリカントも人類が誇る先進技術の産物なわけです。ひたすら暗く湿っぽい近未来で、人工知能は自由の意味と命の重さを愚かな人類に訴えてきます。

本作の重要なファクトである、このレプリカントという人造人間。人類の叡智の結晶であり愚の骨頂でもある。人類は自らの創造物に責任を持ちません。生活に必要なもの、新しい技術を生かせるもの、商品化すれば売れるもの。次々にテクノロジーを駆使して”モノ”を作ることに情熱は傾けても生まれたものを育てることはせずにアップデートという名の処分を行い続ける。

そんな人類の自業自得的な悪夢の顛末と人類により生み出された”モノ”たちの自己探求とがシンプルに絡み合い映画は進みます。ときにはハードボイルドな刑事もの、ときにはロミオとジュリエットのような立場を超越したラブストーリーもの、そして銃弾と肉体を駆使してぶつかり合うアクションもの。様々な要素を盛り込みながら、ストーリーの核となる命・自由・創造が生み出す残酷さを映し出すという極めて異色な映画です。

ブレードランナーの世界に見せられたあなたは是非「デンジャラス・デイズ メイキング・オブ・ブレードランナー」を観てみてほしいです。当時の想像を絶する壮絶に過酷な撮影裏話が聞けて、ブレードランナーの魅力が倍増します。

このレビューはネタバレを含みます

 ファイナル・カットが決定版となった今、多くの問題点が指摘されているオリジナル版だが、全体的な面白さは損なわれていない。ファイナル・カットのようにCGによる修正は施されていないが、80年代とは思えない斬新なヴィジュアルやヴァンゲリスによる最高のテーマ、生命の尊さを感じさせるテーマ性。どこを切り取っても最高にクールなのは変わらない。だがこのバージョンは少々切り取りすぎたらしい(その上いらない物までくっつけている)。
 まずこの映画のテーマは大きなもので2つある。一つは先ほども挙げた「生」そのものである。たった4年の寿命を延ばすために、6人のレプリカントが地球に潜入。なんとかしてタイレル社の社長に会おうとするも、ブレードランナーのデッカードが行く手を阻む。彼らは殺戮を犯すが、その理由は“生きたい”、それだけだ。人間とほぼ同じ、むしろ人間よりも優れている彼らはなぜ長生きすることを許されないのか。このテーマ性だけでも、いかに「ブレードランナー」が唯一無二のSF映画であるか分かるだろう。
 二つ目のテーマはこのバージョンではまったく加味されていないと言って良い。それは「人間とレプリカントの違いは何か」である。今回抽象的なシーンをカットすることによって、一連の意味を成していたはずの場面が断片的で無意味なものと化している。最たるものは“折り紙”であろう。デッカードと同じブレードランナーであるガフが時折作る折り紙。本来これが最後のシーンで重要な役割を果たすはずが、このバージョンではガフがデッカードの家を訪れたことを示唆するだけに留まっている。
 単純に視覚的に分かりにくくなったシーンも多い。例えばレプリカントのリーダー、ロイが自らの手に釘を刺すシーン。当時のアメリカは暴力描写に厳しかったせいで、走り回るデッカードのカットと交互に映っている。あまりに乱雑であるため一応は理解はできるものの、手に釘を刺すロイの心情がダイレクトに伝わってこない。
 そして最低最悪なのはハリソン・フォードによる呆けたナレーションとあの取ってつけたようなエンディングだ。
 フォードのナレーションはただ台詞を読んでるだけの棒読みそのもの。子供の絵本の朗読の方が数百倍マシだ。まあ序盤の自己紹介マシだが、最後にロイが死んだときのあのナレーションだけは許さない。
 初めてファイナル・カットを見たとき、あの場面でロイは私の心を完全に引きつけた。一見すると大仰しくなりがちな詩的な台詞を、ルドガー・ハウアーはカリスマ性のある演技で映画史に残る台詞に変えた。それなのにデッカードがぶつぶつと「俺は彼が死ぬのをただ見ているしかなかった」などとのたまうから、雰囲気ぶちこわし。加えて、あたかもハリソン・フォードが本格的に演技が下手かのように見える。誰の利益にもならない最悪の変更だ。
 これに比べるとまだ許容範囲だが、あのハッピーエンドも良くない。観客に媚を売るために追加されたらしいが、あんなに唐突では観客も納得するどころか余計に戸惑うだろう。その上、やっぱりハリソン・フォードのナレーション付きだ。
 別に「ブレードランナー」を批判している訳ではない。この映画は間違いなくSF映画の金字塔だ。しかしこの映画が好きだからこそ、このバージョンには腹が立つ。むしろリドリー・スコットが再編集の機会を与えられて、完璧なものに近づけることができたのを素直に喜ぶべきだろう。そう考えると紆余曲折の末に公開されたこのバージョンにも価値はある。
(13年2月6日 Blu-ray 3.5点)

このレビューはネタバレを含みます

勝手にマトリックスとかターミネーターみたいな荒廃的な未来が舞台のSFアクションだと思っていたが、想像以上にハードボイルドで、レプリ側のボスの最期には涙が止まらず。さらに人を信じられず殺し屋としてのデッカードのあの何とも言えない孤独感と悲壮感。
ただ唯一の後悔が先にファイナルカット版から見るべきだった…。先にオリジナル版を見てしまったので最後の印象がオリジナル版が焼き付いてしまい、ファイナル版のラストの余韻を新鮮味がある状態で楽しむことができなかった…
Mai

Maiの感想・評価

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No.86 /4000

The light that burns twice as bright burns half as long.
なるほど、名作と言われる所以ですね
今観ても色あせない作風、世界観は当時では衝撃的だったでしょうね
yuan

yuanの感想・評価

3.2
攻殻機動隊を先に見たので
まんまこの世界観だったんだなあ、と思った。
ハリソンフォードの裸がなんかな、、顔も、、そこは仕方ない笑
そしてそんな強くない。隙がある
敵が目潰しして殺そうとしたり、殺したりするのはなぜ?気持ち悪い。。
攻撃の仕方が独特。鼻フック笑
世界観は核戦争などの末に移住し、そこに残った排他的な地球。
終始暗く、見えにくい。独特な世界観は引き込まれるものがある。
主役に共感できず好きにもなれなかったな。レイチェルにキスするシーンなんか、脅してるようにしか見えなかった。。。
ラスト、そういう感じかあ。生きてるってなんだろう。人間って怖いなって思った
原作には興味が湧く。
ま

まの感想・評価

4.0
いつもサントラを聴いてラストシーンを思い出しては感動してます
ロボが人恋しくなる話。
R

Rの感想・評価

3.0
よく分からなかった…
世界観は良かったけど正直物足りない感じがしたのと、最初の方のシーンは台詞が少なくて眠くなってしまった。
よん

よんの感想・評価

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目は離せないが面白いかと言われると。。。
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