ベビーパウダー山崎

華麗なる陰謀のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

華麗なる陰謀(1981年製作の映画)
3.5
結局は自分のことしか考えていないジェーン・フォンダの出過ぎた行動から世界が破滅(世界大恐慌)してしまうトンデモない映画だった。『大統領の陰謀』の二番煎じぐらいの気持ちでオファーされたであろう端からの負け戦を、失敗作は失敗作としてそれなりに傷痕は残していくアラン・J・パクラ。リスペクト。金の流れのあれこれをほぼ説明なしに進めていくので経済(金融業界)ミステリーとしては入り込めないし、ジェーン・フォンダとクリス・クリストファーソン(珍しく髭なし)の取って付けたようなロマンスもうまいこといっていない、ただパクラの不穏としか言いようがないキャメラの動きや光と影、底が見えない魅力的な悪人など熱狂的にパクラ映画が好きな人(ほとんどいないと思いますが…)なら十分楽しめる115分だと思う。