けいすけ

レナードの朝のけいすけのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.1
ペニー・マーシャル監督、
ロバート・デ・ニーロ、
ロビン・ウィリアムズ出演作品。

セイヤー医師の人柄の表現、患者を救うことと治せない病気の存在という現状に対する苦悩が見事に表現されていた。また、ロバート・デ・ニーロのレナードの病気の進行の様子が非常にリアルであった。
人を治すことの素晴らしさと同時に治すことすべてが果たして正義であるのだろうか、また、治すことのできない病気の存在というのを強く考えさせられる。医学生なら見ておいた方がいい一本かもしれない。

以下あらすじ
1969年ブロンクスにある慢性神経病病院での出来事。臨床経験が全くない研究医だったマルコム・セイヤーは前の職場を離れ、この病院に勤めることとなる。人付き合いの苦手な彼にとって、生きた患者、ましてやコミュニケーションの取りづらい慢性神経疾患の患者と接するのは苦悩であったが、時を経るごとに患者から気づかされる新たな発見に喜びを見つけ、仕事に没頭するようになる。その病院では患者に対して栄養を与えるといったことしかせず、完治を目指すことはなかった。しかしセイヤーはある日、患者の1人であるレナードに対して、当時実験段階であったパーキンソン病の新薬L-dopaを投与することで根本の治療に臨む。投与量を試行錯誤するある日、レナードは自力でベッドから上がりセイヤーと言葉を交わす。30年ぶりの目覚めを果たしたレナードの「奇跡」は、他の患者に対してもL-dopaを投与することで再現することができた。
喜びに満ちる病院内であったが、30年という長い空白を超えて目覚めたレナードにとって世の中は新鮮であり、ショックでもあった。病院の外に1人で出ることを懇願するが、病気が完治したわけではなく危険だということで病院側から拒否される。それを機に、レナードは一変して反抗的となり、病状も悪化していくのであった、、、
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