Benito

252 生存者ありのBenitoのレビュー・感想・評価

252 生存者あり(2008年製作の映画)
3.2
【 日本で災害映画が娯楽として観れた時代 】

映画の前半に伊藤英明が働くディーラーでBMW.Z4の2006-7年頃のモデルが映る。そう、この映画は2008年の映画。当時は2004年の自然災害パニック映画「デイ・アフター・トゥモロー 」や311のテロを描いた2006年の「ワールドトレードセンター」のヒット作、話題作が出た後。だから、そっくりなシチュエーションが続々と現れる、作られた、3.11の前の時代の事。

伊藤英明が海猿のごとく不死身。
原案/脚本は「海猿」シリーズの小森陽一。なるほど、そういう事かと納得。

そして桜井幸子、山本太郎、香椎由宇、若き山田孝之など珍しい役者の組み合わせも目を引く。

新橋駅の洪水シーン、地下鉄に流れ込む場面は凄い。CGの事でなく、多くの人間(おそらくスタントマン多数が命懸け)が濁流に流され倒れていく姿が印象的。

とはいえ、演出は感動押し付け気味でご都合主義な展開。挙句にまだ他の人が救出されてないうちからスローやら俯瞰やら、そして過剰な音楽。そして救出・脱出プロセスが欠如してる描写が気になった…

劇伴は岩代太郎、ギターには渡辺香津美。
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