このレビューはネタバレを含みます
周りとチグハグな事に気付けなくて痛々しい空回り女の話。見ていて辛いのは、多分自分にも思い当たる節があるから。または自分もそうだったからか。この映画はそんな経験があるかどうかで見方がガラッと変わってくる。これを見て気持ちが楽になる人もいるのではないだろうか…
彼女が踠き苦しんで手に入れたいものは口で表せるようなものではなく、自分を受け入れてくれた男性の妹(だったような)からの言葉。この映画を一通り見てから妹さんの言葉を聞くと、何かストンと腑に落ちたような気持ちになります。
あの女には勝っているわとどこかでマウントを取ったり、勝手に人の気持ちを想像して同情したりするわけではなく、ただ1人、彼女自身を見て話をしてくれるそんな人。尾びれがついた噂なんて気にしないような人からの言葉はどんなに救いだろうか。
最後、「連れて行って」と言った妹に「ここにいるのよ」と断った理由は、妹さんにそのままで居て欲しかったからなのでしょうか。