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ヤング≒アダルトのはのレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
4.1
すっげえ面白かった。
主人公の痛々しさを楽しむ映画だけど、だからこそキャラの掘り下げがしっかりしていてとても良かった。
嫌われる前提的な主人公だけど、自分は割と好きだなあ。
むしろ愛してるとさえ言える。
なににこだわってそういう行動をしていて、なにを目指してどうなりたいのかすごくわかる。

本当に取り戻したかったんだろうね。
痛々しいストーカースレスレでありながらも、過去に幸せと感じた物を純粋に信じて持ち続けている。
大事にする事は正しいことと、その頃みんなも言っていたはずなのに、状況が変わったからもはや間違いでしかないと取り残される。

結局代償に戻るまでの話なんですよね。
最後に褒めてくれた相手をけなしたのは、いやな奴だからと言うより、そうしないと代償の方がいいと思えないからだろう。
きっかけ自体は本人に責任がない(だろう)事なので、それを思うとひたすら切ない。

少しの軌道のズレだった筈が、年月を置いた事で非常に大きな距離を生み出し、もはや元に戻ることはできないし、軌道も直せない。
宇宙空間に放り出されたみたいに辛いよ。
助けてドルチェ。
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