円柱野郎

高校野球 HIGH SCHOOL BASEBALLの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

高校野球 HIGH SCHOOL BASEBALL(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

甲子園を目指す高校球児達の姿を追ったドキュメンタリー作品。
正に青春の一ページ、眩しいです。日本特有の高校野球文化というのは、米国人の目からすれば奇異に見えるかもしれないけど、この映画の描き方はちゃんと高校野球を分かって撮っているよね。下手なナレーションやBGMなど一切無く、日常の風景とインタビューで構成していくが潔くて良いです。
まず密着取材した高校が大阪の天王寺高校と、和歌山の智弁和歌山ってところがニクい。立場もスタイルも全く違う高校をクロスカットで見せるスタイルがなかなか面白い。ただ、外国人が混同せずにちゃんと分けて判断してくれるかちょっと心配になったりもしたけど、これは余計なお世話ですかな?w 結局の所、智弁も天王寺も予選で敗退してしまう。でも“甲子園を目指す”ことが彼らにとってどれだけのモノか、見事に伝わってくるし、それに挑む姿勢や想いに非常に感銘を受けました。
展開的には天高の先生がメンバー決定の時に話した“18番の話”が、(テーマ的にも)この映画のクライマックスだった気がする。時系列的に仕方ないとしても、そこが真ん中だったのは勿体ない。
円柱野郎

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