ひな子

ロスト・イン・トランスレーションのひな子のレビュー・感想・評価

4.1
Lost

主人公2人が東京に辿り着いたきっかけは、「夫の仕事の付き添い」と「巨額な出演料」だった。つまり彼らは意図せず異色な街に降ろされた。

だからこそ、目に入る景色はほぼ気持ち悪くて、うるさくて、滑稽なモノに見えたと思う。こんな街、来たくなかったって。

2人は性別も年齢も全然違う。でも、かかえている不透明な感情に共通点がたくさんあった。
来たくなかった東京で、さらに自分がわからなくなっていく。

伝え方や思考が、
「言語」を重視する西洋文化と「感情」や「侘び寂び」を重視する日本文化
で大きく違うことを見せつけられた。

でもグローバルになればなるほど、日本にいても「言語的思考」は求められると思う。

かといって、シャーロットと同言語の女優とのディスコミュニケーションからは、「境界線は国境じゃないよ」って軽ーく言われてる感じもした。

自分が出会いたい人との共通言語を増やすことが最優先だなあ。

やべーなんか、めっちゃ考えてしまうこの映画。。
ソフィアコッポラがこの映画をどういう目的で、こんな人間関係、コミュニケーションを描いたのか気になる。
なんで日本だった?
ひな子

ひな子