りんごチャン

ロスト・イン・トランスレーションのりんごチャンのレビュー・感想・評価

3.7
ソフィアコッポラ好きの知人に勧められて数年。重い腰を上げての鑑賞。

摩訶不思議な国という前提で日本が舞台になっているのが面白い。15年も前の作品なので我が国のイメージもだいぶ緩和されたと言うか迎合してきたと言うか。

その摩訶不思議な国で時間を持て余した異国の男女。それぞれパートナー不在の時間をラッキーとかチャンスとかの次元で羽を伸ばすわけでなく、でもお互い心の何処かで求めているような何とも言えない不透明なモヤモヤ感。このトーキョーでの出来事はふたりにとって年月を重ねる毎に美化されていく...そんな雰囲気のある作品だった。ラストは「やっぱりそうやったんかい」と独り言。