え、まだ続くの?ここで終わらないの?と想像もつかないびっくり展開が次々と起き、たいへん面白かった。
まさに、ザ・ジャパンそのもの。
海外の大学での日本文化論の教材になりそう。不可解な日本人を理解する助けになる。
武士にまつわることわざがまんま当てはまる。「武士は食わねど高楊枝。武士の面目。武士に二言はない。武士の誉れ。武士の一分。」
型は魂入れなければ、いずれ形骸化する。「武士の情け」もあるのにね。
型だけの武家に、理不尽な扱いを受けたほんまもんの侍魂の仲代達矢が武士道の正義を問う。
日本には今も綿々とこの形骸化した武士道が続いているように思う。組織を守るためなら、表向きにはなかったことにしよう。体裁を整えるのは素早い。白砂をさくっと整えるシーンがそら恐ろしい。
いやあ面白かった。
カンヌで審査員賞を取っているが、海外受け狙った感じはする。内装や小物が若干ジャパネスクだった。
しかし、井伊家ってヒール役の代名詞みたいなのはちょっとかわいそう。変わった名字や名前が出てきて、聞き取れなくて(漢字が想像できなかった)調べた。