親分

切腹の親分のレビュー・感想・評価

切腹(1962年製作の映画)
5.0
1962年公開作品。
オレが生まれる6年前であり、実に55年前の映画。
もちろん色のないモノクロ。
結論から先に言えば 完璧で満点!
オープニングの琵琶の音色からラストまで 一分の妥協なく作られていると感じる。
このとき 仲代達矢 29歳、
市川海老蔵が『一命』で同じ役をやったが あれはあれで頑張ったと思うが やはり 仲代達矢のモノマネでしかない。

脚本や監督 作り手側も素晴らしい。
最近の映画は 作り手が求めるものと 視聴者が求めているものが一致していないものばかりだ。
この映画に限らず この時代すべてが そうなのかもしれないが 視聴者と作り手の観たいもの、作りたいものが見事に合致していて そして それに対して妥協を許さず 100点満点以上を作ろうとしていることが はっきりと伝わってくる。


時代劇映画としてだけではなく 日本映画の最高傑作と言っても過言ではないと思う。
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