ベタレイヤーテール

切腹のベタレイヤーテールのレビュー・感想・評価

切腹(1962年製作の映画)
4.2
安心の仲代達矢主演。幕末近い頃、江戸では実入りに困っていた流浪の武士が大名に理由をつけて庭先で切腹を願い出て居座り、大名それは迷惑だから、金銭で立ち退いてもらうという事件が頻発していた。が、名門 井伊家は違った。お庭切腹を願い出た若い浪士を許可し、実は金に困りすぎて刀も竹光(竹でできた刀細工)になっていたのを知りながら無理にそれで実行させたのだ。その後現れた、同じくお庭切腹を願い出た壮年の浪士はいざ切腹という時、いろいろ難癖をつけて、その責任者である家老を追求していく…。まさに、日本人のロマンが詰まった?鬼気迫る迫力あるやりとり、意外な展開、しっかりと描かれた切腹の(まあ物語上すんなりではないが)作法が堪能できる、極上の時代劇、日本人たるもの、一度は見て死ぬべし。