イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督が自身の生まれ故郷を舞台に描いた映画『フェリーニのアマルコルド』を鑑賞！
イタリアの港町リミニを舞台に、少年チッタとその家族、そして町の人々の1年間の人間模様をノスタルジックに描いた本作。
町に綿毛が舞い春の到来を告げる。そして夏、秋、冬になり、また春が訪れる。少年たちの悪戯ざんまいな日々、年上の女性グラディスカへの叶わぬ恋、町中総出での豪華客船の祝福、ファシズムの波、タバコ屋のおばさんとのイケない行為、精神病を患ったおじさんとの再会、愛する母の死、グラディスカの結婚。イタリアの小さな町で、1年を通して少年はたくさんのことを経験し、また一歩成長する。
少年にとっての1年間はとても長くとても激しく、とても濃密。その間に体験したことはかけがえのない思い出になって、決して大人になってからでは味わえない。監督自身の思い出がこれでもかと詰め込まれた、自伝的とも言える映画でした！
