雪のように舞い踊り、
春を告げる綿毛たち。
わたし達も無数の綿毛のように
様々な想ひ出を重ねて一年を
過ごしてゐるのでせう。
フェデリコ・フェリーニの
そんな青春の一年の想ひ出を巡る
ささいな日常での喜怒哀楽を感じる
アルバムのよう。
イタリアの小さな港町。
性春...
もとい、青春の若さ溢れる姿に
ふふっと微笑んでしまう。
春の訪れから、
夏に皆で迎えた豪華客船。
そして、予期せぬ大雪の日。
何気ない日常にみえても、
フェリーニにとって、キラキラした
日々だったのではなかろうか。
と思わずにはいられない。
再訪の春が、とても素敵だった。
喜びも悲しみも溢れた
一年に触れたのです。