FukiIkeda

誰がためのFukiIkedaのレビュー・感想・評価

誰がため(2008年製作の映画)
4.3
デンマークのナチズムと闘い続けた2人のレジスタンス。
ただし、ナチズムといってもこの映画でホロコーストは関係ない。
あくまでもナショナル アイデンティティの話。
信念のために、冷酷に人を殺めていくのだけど、そうするうちに同じ組織中でも暗い影が見え隠れして、単なる特攻役だった2人が色んなことに気づき始めるわけです。要はロボットに心が芽生えるようなもの。
単なるスパイものや、レジスタンス映画にありがちな、黒幕や裏切り者がいて、それをみつけて信念を突き通すみたいな映画ではなく、あくまでも実話に基づいてるから、現実はそんな単純なものではない。キレイにおさまるものじゃないのです。
本当に、誰のために何のために…どんどんと迷走していくわけです。
そこが面白い…。
難しいんだけど。

もう一回観たいな。
FukiIkeda

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