水の中のナイフの作品情報・感想・評価 - 9ページ目

「水の中のナイフ」に投稿された感想・評価

Moeka

Moekaの感想・評価

3.8
ポランスキーのデビュー作はなんとも静謐で不穏な男女のサスペンス。はためく帆、逃げ場のない場所で怪しく光るナイフ、ゆったりと流れ続ける河、濡れた肌の2人が絡み合う様がなんともエロチック。1人がやってくることにより何かが壊れてゆくというよりはもともと壊れて浅はかだった部分が露呈していく様が容赦ないし滑稽。小競り合いなど草生えるシーンが多くてポランスキーは囲われた場所で人々の心理描写を描くのに本当に長けた人だなあとしみじみした次第です
YOU

YOUの感想・評価

4.0
ロマン・ポランスキー監督作品は
ナスターシャ・キンスキー主演の『テス』が
頭に浮かぶが、
『水の中のナイフ』は監督デビュー作らしい。
重厚で濃密な作品を撮る監督というイメージがあるが
デビュー作だからか軽やかな印象

だがやっぱりおしゃれで、ハイセンス。
ラストの分かれで停車した車のシーン。
風景といい構図といい、しびれるものがある。
また、冒頭のフロントガラスに映る木立の影とか、
人の横顔や後ろ姿越しのアングルとか
ただならぬものを感じる。
音楽もいい

登場人物はきっかり3人。
ずっとヨットに乗ってる話。
監督の手腕が問われる。
素晴らしい
最初から最後までいくつも魅せ場をつくった細部まで行き届いた名品だった。今までみたポランスキーと印象が全然異なるのは共同脚本にスコリモフスキがいるからなのかな。

精神的な部分をここまで丁寧に撮ってる映画みたのは久々だったのですごくよかった。ただ撮ってるだけじゃなく小道具の使い方が鮮やか。地上では堅そうに見えた奥さんが開放的な湖の上で少し幼く見えるデザイン眼鏡の有無や、若者のプライドを強調する熱い鍋、コントロールの効かないヨットの帆などが特に印象的。もちろん主役はナイフ。

水の美しさを描くのに1番適してるのはやっぱりモノクロだな〜
成功したスポーツライターが、ヒッチハイクで乗せた青年を週末クルーズに誘ったことで、夫婦と青年の3人だけの洋上の人間関係が展開される心理サスペンス。嫉妬と裏返しの優越感、競争心が支配するギスギスしたパワーゲーム。オヤジの方は終盤狂気を帯びたサディストになるが、カタルシスを越えたラストで人間の弱さを素直に露呈する。ファーストショットから才気を感じさせる映像美。凛としたシェイプとスモーキーな音楽の調和がとにかくかっこいい。
2019.2.3 シネフィルWOWOW(録画)(字幕)
電気羊

電気羊の感想・評価

3.3
週末に美人の妻とヨットでバカンスへ車で向かう道すがら、強引なヒッチハイカーを乗せたことで雲行きが怪しくなってくる。なぜならこのヒッチハイカーなかなかのイケメン。止せばいいのに、なぜかヨットにまで乗せてしまう旦那。水上のヨットと言う閉鎖された空間を共有していれば、まあ、当然、奥さんを巡ってそうなるわな。どうでも良いが、トイレのことを考えると知らない人間とヨットに乗りたくないな。
iceblue

iceblueの感想・評価

3.7
オープニングはすごく好き。
並木道のドライブ。夫婦の会話は聞こえない。
妻の綺麗なうなじと肩のライン。
そしてヒッチハイクの若者が現れる。
ここからあとは奇妙な心理ゲーム。
優位に立とうと子供じみたやりとりが延々と…
ナイフがちらつくとそれだけで何かが起こりそう。
         
構図の斬新さに目をみはり、クールなジャズにゾクゾクと。
気怠いクルージングと気に障る人達。
               
…ハンドルはどちらに切る? 
ひ

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3.4
美しい
新感覚!誰かと語りたくなる
カレソ

カレソの感想・評価

3.5
サスペンスだったのか…
ドキドキ要素あったかな

ラストの、浮気はしてない、溺死もしてない、っていう、都合のいい風にしか捉えられない人間、みたいなくだりも、まあ、うんって感じ。うーん。

夫婦仲が悪くなることもなく、するりと日常に還っていくってのは気に入った。
そういうもんだよね、って。
ここだけ妙にリアル(笑)
ポランスキーデビュー作。脚本にはスコリモフスキ参戦。個人的には冒頭のドライブがピーク。夫と妻、そして若者。登場人物3人、そしてヨットにナイフだけで物語を構築した低予算サスペンス。