特集・極上の日本アニメ映画 前編
これは久々に面白かったです。
最後の方はドタバタ劇でしたが、キャラがちゃんと整理されていて、さすがは今監督ですね。ホームレス3人にちゃんとしたプロットを与えつつ、キヨコのことを最後まで忘れずにきちんと描いたのは良かったです。ボイスキャストもよかっったですし、アクションシーンも派手でいい出来栄えです。17年経過したとは思えない出来です。
とはいえ、若干みゆきプロットが他の2人のストーリーと比べると薄いですね。欲を言えば、両親を指したのか刺さなかったのか公衆電話のシーンがあったのでアレですが、もう少しはっきりしてほしかったです。
ボイスキャストもいいですね。江守さんの声は渋いですね、あとの二人もどこかで聞いたことがあるようなないような感じです。それから小山さんや大塚さんがちょっとだけ出てました。特に大塚さんの医者役が笑えましたね。キャラがちょっと嫌らしいですが、その仮面の下はいい人のようです。
アクションシーンはラストの自転車とトラックのチェイスが印象的でしたね。音楽は「ノッテイングヒルの恋人」のクライマックスシーンである車でホテルへ向かうシーンにどこか似てるような気がしました。その辺りはよかったです。
まあ、最終的に監督が言いたいのは世知辛い世の中だけど悪い人たちばかりじゃないと言うことと世間は広いようで狭いと言うことでしょうね。厳しい人もいますが、人情に溢れた世の中になればいいですね。