新宿に住む3人のホームレス。
おじさんのギン、オカマのハナ、高校生のミユキ。
クリスマスに、ゴミ捨て場で1人の捨て子を発見する。
3人はその子に「清子(きよこ)」と名付け、実の親探しに向かうが、さまざまな因縁や偶然に巻き込まれる。。
という話。
理由はそれぞれあれど、"普通の生活"から脱落した3人。
その3人に、改めて人のつながりの大切さ
(良くも悪くも、人は人との繋がりなしでは生きられない)を教え、再出発のキッカケをもたらす「清子」。
作中でも言われていましたが、
まさに"聖しこの夜"に現れた天使のような存在です。
多くの方々がホームレスにはなったことはないと思いますが、誰かと会いづらくなったり、会えなくなったり、会いたくなくなったりした経験は、少なからずあると思います。
そんな観点で見ると、感情移入しやすい作品ではないでしょうか。
一方で、個人的に少し気になったのは、あまりにも偶然の出来事と偶然の繋がりが多すぎて、さすがにやりすぎ、、と思ってしまいました。
まあ「現実は小説よりも奇なり」的なことなのだと自分を落ち着けました。