Jeffrey

危険な場所でのJeffreyのレビュー・感想・評価

危険な場所で(1951年製作の映画)
3.5
「危険な場所で」

冒頭、夜のニューヨーク繁華街。慌ただしい音楽と共にカメラは前進して行く。殺人課刑事ジム、暴力、捜査、孤立した存在、少女殺人事件、山頂からの転落死、手術、愛の手。今、静かな街で起きた事件を解決する…本作はニコラス・レイ監督がジェラルド・バトラー原作を映画化したもので、A.I.ベゼリデスが脚本を担当し、撮影はジョージ.E.ディスカントが見事な夜の蠱惑性に満ちた繁華街を捉えた1本で、ほろ苦いジャズから慌しい音楽はB.ハーマンが担当。そして、渋いロバート・ライアンと美しいアイダ・ルピノが出演している51年の秀作で、この度初見したが普通に良い。

物語は殺人事件の容疑者を追う刑事と、その容疑者の孤独な姉との出会いが、やがて愛の行方へと変わるドラマで、孤独でタフなジムウィルソン(ロバート・ライアン演じる)は効率的な探偵であり、頻繁に過度の暴力を使って事件を解決し、相方でさえ、彼の行動に困り果てる。2人の警官は殺人者を追いかける。そして、精神的な問題を抱えている兄のダニー(サマー・ウィリアムズ演じる)と◯◯になる。

この作品は孤独だけが共通している2つの全く異なる性質を描いている。この映画を見ていると血も涙もない鬼刑事とはこの事かと感じる。ラブロマンス映画としてはかなり好きな方だった。
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