あつき

パリ、ジュテームのあつきのレビュー・感想・評価

パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)
4.0
一篇およそ5分、18篇のオムニバス。
著名監督が表す、それぞれのパリ。

「16区から遠く離れて」という短編では、郊外に住む移民女性がパリ16区の高級住宅街でベビーシッターとして働く様子が描かれる。移民が住む郊外との"物理的距離"と、服や部屋の内装から"生活水準の隔たり"が描かれ、美しいパリ以外の一面が見えて面白い。

都市と映画という視点で、東京で同様のオムニバスが作られたら観たい。"外国人技能実習"というグレーな制度で赤坂あたりのコンビニで深夜に片言の接客を頑張る中国人と故郷の家族、を是枝さん辺りにお願いしたい。
あつき

あつき