映画の味方あっつマン

パリ、ジュテームの映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

パリ、ジュテーム(2006年製作の映画)
3.6
盲目の青年に突然恋人から別れの電話が入る。青年の恋人は女優志望で、彼女がヒモから逃げようとする台詞を練習していたところ、彼が本当だと思って声を掛けたことから知り合ったのだった。それ以来いつも一緒だった二人。彼女との日々を思い出し涙に暮れる青年だったが(第16話)——。

「ニューヨークアイラブユー」の姉妹編。パリの20区のうちの18区を舞台に18人の監督が綴ったオムニバス映画。

1作品が5〜6分程度なので、やれる事は少ない。その分、ワンアイデアが光る作品が多くて楽しめた。

上記の“あらすじ”のところでピックアップして書いた第16話の「フォブール・サン・ドニ」が特に興味深かった。この話の監督であるトム・ティクヴァは「ラン・ローラ・ラン」の監督でもあり、時間の感覚がユニークで面白い。なにより、ナタリー・ポートマンがかわいい。

あとは7話の「バスティーユ」も良かった。夫婦の素敵で切ないジュテーム。