囚人13号

クローズ・アップの囚人13号のレビュー・感想・評価

クローズ・アップ(1990年製作の映画)
4.5
傑作。 一言ずつ正確な脚本があるとしたら辞書くらい厚いんじゃないか。

実在する監督の名前が出るしほんとにドキュメンタリーの空気で、裁判所での告訴人と被告の距離感、両方が同じ構図に収まるための演出なのかは知らんがお国柄を感じる。
しかし何より虚しく転がり続けるスプレー缶、長く伸びている花、生活音でかき消される二人の会話等、ショット感性が鋭すぎる。映画で演じることの罪を問うって凄いことやってる。

母親の存在も自己洗脳気味で強烈だった。間違いなくエンディングで泣きます。
囚人13号

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