HOLYDAY

歓びを歌にのせてのHOLYDAYのレビュー・感想・評価

歓びを歌にのせて(2004年製作の映画)
4.5
スウェーデン人のおよそ半分が観てる国民的な映画。ミレニアムの舞台ともなっているスウェーデンの地味なような、哀愁漂う風景が、フランスや日本の田舎と異なってまた良かったです。主演はミレニアムシリーズや、M.I.Pのゴーストプロトコルにも出演している、ミカエル・ニクヴィスト。「音楽で人の心を開きたい」という主演の人気指揮者が心筋梗塞を起こし舞台で倒れ、一命は取り留めたが、それを機会に辞めてしまい、隠遁に故郷ノールランドの小村に転居します。そこでは教会の聖歌隊への助言を求められる訳です。ただの音楽映画ではなく、ヒューマンドラマとして、聖歌隊の面々の太っていると馬鹿にされていたり障害のせいで歌わせてもらえない、暴力、上手く行き始めた時に限って、邪魔が入ったり、風刺とリアリティをとても感じる映画でした。聖歌隊の皆のそれぞれ内面に触れながら、自分も癒され、やがて変化していく、その過程を淡々と描写しています。ほんとに良い映画です。ラストがもう感動でした。一件バットエンドに見えるんですが、ラストのあの表情、長年求めていたものがほんとに分かり、自分の心を開いている、あの至福に満ち溢れている表情。個人的に好きな演技です。
リアリティを感じさせる綺麗な映画として、スウェーデン人のヒューマンドラマとして、一見の価値のある映画だと思います。