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007/ワールド・イズ・ノット・イナフのswansongのレビュー・感想・評価

3.9

「教訓その1、敵に弱みを見せないこと。
その2、…常に退路を確保しておくこと。」

ブースロイド少佐、長い間お疲れ様でした!

「ロシアより愛をこめて」から長年にわたって「Q」を演じ続け、この作品の公開直後に亡くなったデズモンド・リュウェリン氏を追悼した特典映像「Qに捧ぐ」 を観て、ちょっとだけ泣いちゃった…

さて本作。

荒唐無稽なハイテク兵器の数々とド派手なアクションのてんこ盛りでお腹いっぱいにしてくれた前作 「トゥモロー~」から一転、リアル志向のドラマと実写主体の重みのあるアクションを堪能させてくれるシリーズ第19弾。

ソフィー・マルソーの堂々たる悪女ぶり。
そんなソフィーとは対照的に、あっけらかんとした陽性の魅力を振りまくデニース・リチャーズ。
ふたりのボンドガールの対比が面白いですね。

「スターシップ・トゥルーパーズ」 「ワイルドシングス」 「アンダーカバー・ブラザー」…
デニースのフィルモグラフィ、素敵だな。

本作でQの後継者「R」として初登場し、次の 「ダイ・アナザー・デイ」でめでたく「Q」に昇格したジョン・クリーズ氏は、かの M.S.W. ( Ministry of Silly Walks ) からの転属組。

MI6の職員たちの「歩き方」を審査するシーン、ちょっと観たかったぞ。
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