【シリーズ19作目】
ブロスナンボンド3作目!
中盤までボンドが敵の罠にハメられ続け終盤には非情な殺し屋としての一面も垣間見せるブロスナン期で最もダークな作品。しかし冒頭のMI6本部爆破から始まるボートチェイスのような荒唐無稽なド派手アクションも忘れないバランスの良い1作!(まあどちらかと言えば冒頭のシーンが最高すぎたので後半で失速したイメージですかね…)
ネタバレしないように言うと本作はボンドの本質が冴羽獠ではなくゴルゴ13なのだということを再認識させてくれてその点から見てもポイントが高かったです👏
そして本作はコネリー期からブロスナン期までの17作品でQを演じてきたデスモンド・リュウェリンのシリーズ卒業作でもある。彼は劇中ボンドと観客にきちんと別れを告げて引退、そして本作公開の翌月に交通事故で他界しました。ユーモラスで頑固なボンドの理解者、最高の脇役でした😭✨
〈追記〉
『ワールドイズノットイナフ』ではボンドカーが真っ二つに引き裂かれるという衝撃的なシーンがありましたが、その代わりに冒頭でシリーズ屈指のド派手なボートチェイスを見れるので許すことにしています👍
このシーン水中でネクタイを直すブロスナンが好きすぎるんだよなぁ…✨
『ワールドイズノットイナフ』は冒頭の潜入捜査→本部襲撃→ボートチェイスの流れで最高に盛り上がったがために本編の印象が若干薄いです笑
ブロスナン期の007ってそれまでのシリーズが積み上げてきたツボをしっかり抑えてるから盛り上げ方が最高に上手いんですよね。特にテーマ曲の使い方が素晴らしくて『ゴールデンアイ』の戦車チェイスや『ワールドイズノットイナフ』のボートチェイスにおけるテーマ曲の掛かるタイミングは100点です💯
『ゴールデンアイ』
→コネリー調
『トゥモローネバーダイ』
→ムーア調
『ワールドイズノットイナフ』
→ダルトン調
こんな感じでブロスナン期って地味にそれまでのボンド達の映画の色をなぞっていた気がします。
ブロスナン期は撮影技術が向上しアクションがド派手になっているため、その力を短時間で見せることになるアバンタイトルシーンのカッコ良さが尋常じゃない。