トリュフォーのヤリマン讃歌。
こんな女いたらやだなぁと途中まで思っていたのだけれど、よく考えたら男もおんなじことしてるんだよな。
無意識に女を下に見ている自分に、この映画を観ることで気づかされた。
無言で川に飛び込む、あの強烈な抗議。
あのシーンは、ラストシーンと対応している。
あのラストはカトリーヌの最大の抗議だ。
男系社会への抗議だ。
この映画を観て、抑圧された女性は救われるだろうし、抑圧してきた男性は自分の行いにゾッとするだろう。
こんなゾッとする内容の映画を、こんな軽いタッチで撮りきってしまうトリュフォーはすごい。