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突然炎のごとくのmomoirofrogのレビュー・感想・評価

突然炎のごとく(1961年製作の映画)
4.3
夢かな雨かな。??

カトリーヌのコトバがいちいちかわいくって 。
軽やかに吹き抜ける花びらを纏った風のよう。
心地よいリズムとテンポで時を駆け抜ける。

背中に羽のあるように飛び回る彼らはあまりに複雑に舞うので、ゆっくりと疲れはててゆく。

自由であることは同時に、要らない苦悩も生んでゆく。

愛の結晶の超越性を求めすぎて愛そのものを見失い、
そして上手く飛べなくなった彼らは、ほんとうの自由を手にする。
切ないけれど、ほっとしてしまう哀しさ。

それでも彼らのキラキラしていた時は、とても好きだった。
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