キネマ寸評

クリープスのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

クリープス(1986年製作の映画)
3.8
エイリアンが投機したヒル生物が地球に落下でみんなゾンビ。
コーマン大学、クリス・ロメロ、シンシア・クローネンバーグ、JC・フーパー、キャメロン刑事とランディス刑事というオタク風味。
犯人を自分で始末して寮母の家の地下に埋めた、というサイコっぷりな刑事設定。ショットガンで頭撃つ、火炎放射器でヒルを焼く、この繰り返し。クライマックスは大量ゾンビ襲撃。古典映画へのオマージュとホラーオタク感。未知の異星生物侵略古典SF的にスタートし、ホラー監督の名前を拝借したキャスト、学園もの、連続殺人鬼、タフな刑事。最終的に80年代的能天気。フレッド・デッカーのB級映画愛。ドラキュリアンもそうだが前半グダグダとやって、後半に攻防戦を見せるのがうまい。ジェームス・ガン/スリザーのオタク愛に受け継がれる。ちなみにオノ殺人鬼が甦るシーン、寮母はテレビで「プラン9」観賞。シェーン・ブラックとニコテロがほぼエキストラ出演。パーティーのシンセな音楽や合間に入れるシリアスさを欠いた描写などバタリアンやナイト・オブ・ザ・コメットと3本合せて観れば80年代ゾンビに浸れる。ラストはスターシップが来る別バージョンあり。
"Thrill Me."。
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