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バッド・エデュケーションのgarnetのレビュー・感想・評価

バッド・エデュケーション(2004年製作の映画)
3.2
中学生の頃に深夜枠で放送されていたのを見たのが初めてで、見返すまで両思いの綺麗な男の子が二人、狭い個室で震えてるのがずっと頭に残ってた。親が寝てる間にリビングでこっそり盗み見ていたからか、
同性愛というテーマそのものがその当時は刺激的すぎたのか、いけないものをみているように囚われた。だからずっと忘れられなかったのかもしれない。

映画監督のエンリケの元に、寄宿舎時代の同級生だと現れたイグナシオ。初恋の相手が今では売れない役者でいかにもな小劇団に所属。その上、自分の書いた脚本を参考に映画を製作し、自分には見返りに役が欲しいとせがんできた。過去と現在を照らし合わせながら、イグナシオの人生をなぞっていくように物語は進む。

劇中の登場人物たちの関係性を表すように、ねっとりした雰囲気が映画を包み、話が進むにつれてそれぞれが抱える性の嗜好や欲望が混在していた。
舞台で艶めかしく踊るゲイに惹かれる男。
プールサイドのイグナシオとエンリケに、透き通るプールの水と白いブリーフの色。視線の追う先。
ムーンリバーと、それを見つめる神父の恍惚な表情。少年の好奇心の先。

衣装や風景の鮮やかさが登場人物たちを美しく魅せるが、終盤にかけてそれが毒々しい美しさに思えてくる。大人になってからの方が自分の欲望に忠実で我儘。