ペドロ・アルモドバル監督の映画には
欲望を無理に成就させた人間の顛末
みたいなのがいつも目立つ位置にいると
思います。
今回は、自分の夢の為ならば、
どんな卑劣な行為もする男と、
それを自らの立場を利用しながら、
間近で観察する男が主役。
観察者というのが
今までのアルモドバル監督の映画なら
視聴者だったと思うのですが、
それが登場人物だったのが、
新鮮な感じがしました。
主役たちの間にはほとんど愛を感じず、
とてもタフな心理戦でした。
主役2人の冷静さと
明るい色彩が対照的でした。
ガエルガルシアベルナルとても美しかったです。