アンダーシャフト

閉ざされた森のアンダーシャフトのレビュー・感想・評価

閉ざされた森(2003年製作の映画)
3.5
「パルプ▪フィクション」の名コンビ、トラボルタ&サミュエル▪L▪ジャクソンが共演するサスペンス。

パナマにある米軍基地。嵐の中で特殊訓練中だった7人編成のレンジャー部隊の消息が途絶える。
その後、捜索隊が3名の隊員を発見するが、1名は死亡、2名が救出され、ウエスト軍曹(サミュエル▪L▪ジャクソン)を含む他の4名は見つからなかった。
一体訓練で何があったのか、オズボーン大尉(コニー▪ニールセン)は救出された隊員に聞き取りを試みるが、彼らは黙秘。そこで、依頼を受けた元レンジャーの麻薬捜査官トム▪ハーディー(トラボルタ)が尋問することになった。
しかし、2人の話はなぜか大きく食い違っていた…
と話は進み、二転三転どころではない、謎が謎を呼ぶ展開を見せます。

行方不明の4人は死んだ?ウエスト軍曹は殺された?麻薬?謎の組織?
どの話が本当なのか。誰がウソをついているのか。この出来事の裏にどんな秘密が隠されているのか。そして、部隊が行った訓練の真の目的は?
この、観る側を翻弄する複雑なストーリーがこの作品の肝であり、頭の痛いところでもあります。

尋問&深読みに才を見せるトム(トラボルタは、こういうひと癖ある役がホント似合います。余裕ありげの笑顔なんてかなり胡散臭いんだけど、硬軟取り混ぜた会話でいつの間にか口を割らせてしまう。こういうスキル、欲しい…)と、実直なオズボーン大尉のやりとりがガイドになっているので、何とか脱落しないでついていけますが…

まず何人かの方がおっしゃるように、名前と顔がなかなか一致しないんだな、これが。
しかも、ジャングルのシーンでは、暗くて似た格好の人たちが矢継ぎ早に話すから、観ながら頭で整理する作業が追い付かずにこんがらがってくるというジレンマに陥ることになります(え、自分だけ?)。

エンディングは、「えぇ~っ!!」とビックリしたけど…これも好みが別れるかと。(自分は、ちょっと取って付けた感が強かった)

決してつまらない映画ではありません。自分も十分楽しめました。(ストーリーの確認で何度か観るハメになりましたが…)
謎解き&ハラハラドキドキが好きな方、展開に振り回されるのを楽しめる方、複雑な状況を整理するのが苦でない方は、ぜひ一度観てみて下さい。